
前回に引き続きスター・ウォーズ小説EU小説「ニュー・ジェダイ・オーダーシリーズ」を紹介していきます。
全巻紹介・感想(感想はネタバレ全開なので伏せ表示です。ご注意ください)
復活(原題:Edge of Victory II: Rebirth)
ジェダイ狩りの余波で元老院からルークに逮捕状が出てしまう。臨月で体調の思わしくないマラを連れ、やむなくコルサントから脱出するルーク。
そんな中、ハンとレイアはジェダイ達が安全に活動出来る「大河(グレート・リバー)」ネットワークの組織に奔走。
そして独自に動き回るキップと接触したジェイナは、彼からユージャン・ヴォングが開発している超兵器について打ち明けられ、新共和国軍の協力を仰ぐことに…。
・ハン、レイア、ジェイセンはルークのグレート・リバー計画のため物資入手や人脈作りに奔走。ハンは往年のアウトローらしい手を用いるが、ジェイセンはそれに対して反発。また正論を盾に愚痴り出す。バランス・ポイントでようやくマシになったかに見えたがやっぱり成長していない。そういうキャラなのはわかるんだけど毎回同じような展開を見せられてはストレスにしかならない。
・ハンも「ルークはあれをやってくれこれをやってくれで金を出してくれない」と愚痴をこぼす。貧乏にあえぐ描写こそ無いが、ジェダイの戦闘機は軍の横流しだったり、怪しいビジネスをやってるランドがバックにいたり、資金源については色々問題がありそう。今回も結局海賊行為で戦闘機や物資を手に入れてるわけだし。
・ルークは臨月のマラを守るため逃げ回ってばかりだった。珍しく絶望的な心情ものぞかせている。誕生した男の子の名前はベン。シークエルのベン・ソロと同じだが、あっちはオビ=ワンの名を引き継ぐ理由がいまいち乏しく(ルークにとっては最初の師でありその後も霊体として長く関わっているのと比べ、ハンとレイアは関係性が薄い)、本作の方が納得がいく。
・ジェダイを差し出せば侵攻を止めると宣言していたユージャン・ヴォングは約束を破ってヤグデュルを奇襲。それに巻き込まれるアナキン達。久しぶりに登場したコランは若いアナキンとタヒーリに振り回されまくりだが、危険な局面ではやはり頼りがいのある姿を見せる。
・ノム・アノアは自分だけ逃亡したことを仲間に咎められ、彼らをブラスターで撃ち殺す。おいおい。そんな行動のせいで余計に疑われる始末。そらそやな。
・キップはジェイナを巧妙に騙して新共和国軍の援助を引き込み、ヴォングの超兵器を攻撃。が、実はそれは超兵器ではなく、新しい住居として使うためのワールドシップだった。古いワールドシップはハイパースペースが使えないのでルーク達の銀河にも到達出来ず、そのうえ機能不全に陥っている。中に住む戦士階級以外の人々は死を待つばかりの状況。その輸送をするための船も全て戦いにまわされている。
したがってキップとしては、新しいワールドシップを破壊すればヴォングが攻撃の手を緩め防衛に専念するだろうという目論見だった。一応ワールドシップは建設中のため空であり、直接市民を殺していないからダークサイドではないという考え…いやあギリギリすぎる。当然、利用されるかたちになったジェイナはブチ切れた。
・改造された後遺症に苦しむタヒーリに付き添うアナキン。ほのかな恋心も芽生えるが、本作は一冊に色んなエピを詰め込んでいるのでさほど深くは描かれず。フォースで相手の心が読めるんだから、気が合えば関係なんてあっさり進展しそうなものだけど、そうでもないらしい。
・カバーアートはルーク、マラ、ハン、レイア、アナキンとタヒーリ、そして地味に描かれる機会が少ないR2と3POのドロイドコンビ。
猟獣(原題:Star by Star ※日本版は分冊刊行)
ユージャン・ヴォングは次なる一手として、フォースを嗅ぎつけてジェダイを殺すモンスター・ヴォクシンを開発。ジェダイ達が次々に狩られる中、ルークはタルファグリオで人質になった100万の難民を救うべく決死の作戦を計画。そしてヴォクシンを生み出す大元であるクイーンの討伐には、アナキンを中心とした若きジェダイの決死隊が向かうことになるが…。
・冒頭のマラとジェイナのやり取りで、はやくも「バランス・ポイント」から一年経ったことが明かされる。
・ヴォクシンは全身が武器でジェダイ達も命がけの戦いを強いられる。とはいえ、作中でヴォクシンと戦ったのはナイト以下の若手か修行の中途半端なレイア。ルークやキップくらいのキャラが苦戦する描写が無いと、読者としてはいまいち脅威に欠ける気もする。
・クイーンを殺す任務に志願したジェダイは殆どが10代のメンバー。作劇上の都合とはいえ、こういう任務には年配の熟達したジェダイが行くべきでは、という違和感は拭えない。(まあ大人達がタルファグリオの任務に加わってたせいもあるけど)。特攻チームのリーダーはアナキン。ジェイセンは確かにリーダー向きではないけど、こういうところで弟に存在感を食われるから弱いイメージになるんだよなぁ。
・終盤まで活躍するユージャン・ヴォング・ハンタードロイド(通称YVH)が登場。ランドによって開発される。スピンオフのランドって宇宙戦艦ヤマトの真田さんみたいな便利屋扱いなんだよな…。YVHは普通にそこらの若手ジェダイより強くてパワーバランスの崩壊を感じる。もっとも、ルークの新ジェダイ騎士達は平均的な戦闘力でいえば旧共和国のジェダイより弱いので、相対的にそう見えてしまうのだろう。
・数々の失態からか雑に命がけの任務へ駆り出されるノム・アノア。本作では二度も死にかけている。しぶとさだけは作中随一。
・ラストはルーク達が宇宙戦闘で百万の難民を救出。騎士団の半数、マスターのほぼ全員が投入されるという凄い作戦。本作から準レギュラーになるサーバ・セバタインや、隠退していたコラン、独自活動していたキップも加わっている。が、せっかく多数のジェダイが参戦しているのに、一部しか名前が出てこないのでどのキャラが活躍してるのかわからないのが残念。とはいえ負けっぱなしだったジェダイ達が久しぶりに一矢報いる展開は良い感じ。ルークのコールネームである「ファームボーイ」が凄くそれっぽくて好き。
・カバーアートはスカイウォーカー・ソロファミリーが勢揃い。アナキンは「征服」以降、常に大きく陣取っていて完全に主役級。逆にルークは結構小さく描かれることが多い。上巻にはユージャン・ヴォング・ハンタードロイドも描かれているが、デザインは○ーミ○ーター感が凄い笑
陥落(原題:Star by Star ※日本版は分冊刊行)
ヴォクシン・クイーン討伐のため惑星マーカーに潜入したアナキン達だったが、前進する度に犠牲が続出、アナキンも重傷を負ってしまう。
一方、ユージャン・ヴォングは大艦隊を率いてついにコルサントへ侵攻。新共和国軍とジェダイも戦力をかき集めて迎え撃つ。壮絶な激戦の結末は…。
・アナキンの死、コルサント陥落などショッキングな展開が続く前半のクライマックス。
執筆陣がどの段階で決定したのかわからないけど、やはりアナキンはここで死んでいいキャラではなかった。NJO以降のスピンオフシリーズが失速した原因の一つではなかろうか。
またアナキン以外にも、ヴォクシン奇襲チームに参加した半数近いメンバーが死亡。何人かはわかりやすくフラグを立てている。バラベルの三人はユーモラスな一方冷徹な戦士としての気概も持ち合わせており大変いいキャラ。ガナーはどうしてバカキャラみたいな扱いになってしまったのだろうか。コランやキップと組んでた時は軽薄だけど頭も切れる印象だった。ジェイナはアナキンを失ったショックで暴走。でも、誰よりも戦場の厳しさを知ってたはずなので、彼女が壊れたのにはちょっと違和感もある。ダークサイドにやたら敏感なゼックだが、そのくせ暗黒面的な行動をとるジェイナやアリーマのストッパーにはなれず、戦力的にも目立った活躍がないのでただ喚いてるだけの印象。もったいない。治療役のテクリとかの方がいい仕事してる。
・アナキンはユージャン・ヴォングの古いアリーナで、同胞の民のため戦った戦士達の誇りを感じ、フォースの啓示を得る。異種族理解として凄く好きな展開。でもアナキンが死んでしまい、同じような考え方を引き継ぐ者もいなかったのでその後の話に活かされなかったのがやはり残念。
・アナキンの復讐にはしるジェイナを尻目に、ヴォクシン・クイーンへ単身挑むジェイセン。「動物を操るのがうまい」という特技がここへきてようやく存分に使われた。
・中盤から始まるコルサントの総力戦は読み応えあり。物凄い数の人々が死んでいく。ヴォング側はコルサント上空の防衛シールドや艦隊を突破するために、拿捕した難民の船を盾代わりにして突き進む。どこぞのモンゴル軍みたいな戦法。
・ルークのジェダイ戦闘機部隊が前作に引き続き奮戦。敗戦濃厚な状況でルークの発した「君達が一分持ちこたえれば一万の市民が助かる」に対するサーバの「では百万人助けましょう」の返しがクール。
・コルサント崩壊のどさくさでヴィキにベンが誘拐されてしまうが、ランドの活躍で救出。相変わらずおいしいところを持って行く。何気に3POにも出番があった。
・アナキンの死を感じて泣き崩れるレイア。チューバッカの時は自分が悲しみに折れてしまったハンだが、今度は心を強く保ってレイアを支える。「俺だよ。プリンセス、俺はいつも君のそばにいる」には泣かされる。今回は名台詞満載。
・憎まれ役だったボースクも敵を多数道連れにして退場。最後はさすがに帝国との戦いを生き抜いてきただけの矜持を見せた。
・ダニとシルガルによって、ヴォングの艦隊や戦闘機をコントロールするヤモスクを撹乱させる技術が開発。ヤモスクを倒せばヴォングの艦隊が弱体化することは第一作の時点で判明していたが、それをようやく効率的に突けるようになった。しかしこの戦術も、後にはヤモスクを複数投入、ヴォングのエースパイロットがヤモスクの助力無しで戦うといったごり押しで対応されてしまう。
・細かいところだけど、今回アナキン達がマーカーに潜入していた時間は長く見積もっても三日くらいで、その間にルーク達の方ではタルファグリオ攻撃の元老院会見、リーシーとボーレイアス攻撃、コルサント侵攻→陥落とかなり話が濃密。作中描写を見るに、コルサントは一日も持たず落ちてしまった模様。現実の戦争だって都市一つ落とすだけでかなり時間かかるのに、あっさりやられ過ぎでは…。特に今回は純粋な艦隊同士のぶつかり合いだったわけだし。
・表紙はソロ三姉弟、アリーマ、ローバッカ、ルーク、ハン、レイア、ユージャン・ヴォングの戦士、ヤモスク。最後だしボースクを描いても良かった気がする。
暗黒の旅路(原題:Dark Journey)
ヴォクシンを倒した若きジェダイ達のチームは、帰還したコルサントが敵の手に落ちているのを知り、中立を保つヘイピーズ星団へと逃げる。しかしそこでは政争の真っ最中。しぶとくジェダイを追ってきたユージャン・ヴォングに対し、アナキンとジェイセンを失ったジェイナは怒りに駆られて戦おうとするが…。
・暗黒面に近づくジェイナ。しかしそこにヘイピーズの政治闘争が絡んできて妙にこじんまりとした話になってしまった。ジェイナはこれまで弟達の抑え役だったこともあり、割と大人な雰囲気だったのだが、本作以降はハン譲りの勝ち気で粗暴な面が強く出やすくなった。ダークサイドの影響もあっただろうけど、子供っぽくなった感じがして気になる。
・またしても中隊が全滅したキップは、ジェイナにかつての自分を見いだし、何とか彼女を救おうとする。そしてジェイナが密かに想いを寄せていたジャグ・フェルも再登場。三角関係になってこれまたややこしい感じに。そんな中、ジェイナに想いを寄せていたゼックは完全に脈なし状態。ちょっとかわいそう。
・キップって女っ気が全然無いんだけど、ダーティなヒーロー感が漂っていてかなり女性受けするキャラだと思う。なんだかんだスピンオフの執筆陣にも愛されてる感じ。今回はジェイナとライトセーバーで切り結んで優位に立ち、彼女のフォースの稲妻もかき消すなど、先輩ジェダイとしての格も見せつけた。
・コルサントを落としたサヴォング・ラだが、宗教・政治的には不安定な立場に。その回復のために、司祭ハラーとサヴォング・ラの息子カリーはジェイナ捕獲に躍起になる。中間管理職と未熟なエリート若手社員みたいなコンビ感が面白い。
・本作の内容を補完するかたちで短編小説の「The Apprentice」が存在する。
・カバーアートはジェイナ、ハン、レイア、ローバッカ。ジェイナはやたら大人っぽい顔立ちになっているがこれは原書のアートデザインをほぼそのまま引っ張ってきているため。タイファイターに似た戦闘機はチスのクロークラフト。そのまんま過ぎる。もうちょっとかっこいい名前つけられなかったのだろうか。
レベル・ドリーム(原題:Enemy Lines I: Rebel Dream)
散り散りになった共和国軍だったが、ヴェッジは自分の艦隊を率いてコルサントに近いボーレイアスを確保。難民救助や部隊再編の足がかりを作る。しかしそこにやってきた元老院の生き残りは、可能な限りここで留まって戦うよう実質的な玉砕を命じる。
一方、サヴォング・ラはヴェッジ達を殲滅すべく、父親にして老将のチュルカン・ラを送り込むが…。
・惑星ボーレイアスを拠点にヴェッジ率いる新共和国軍残党の反撃が始まる。が、元老院の生き残りメンバー達が口出しをしてきたため、これでは効果的に戦えないと、政府に従わず独自活動するインサイダーズを組織。内部組織を作るのは一種の反逆行為でもあるが、もはやそんなことも言ってられない状況。
・ルークはボーレイアスで積極的に戦いに従事。久々にライトセーバーも抜いている。そしてコルサントにダークサイドの気配を感じ取るや潜入任務にも志願。いきなり行動的になったな。一方のマラは、ベンがコルサントで誘拐されかけたことから過保護気味になって任務を拒否するほどに。こういう人間臭さは旧共和国のジェダイに無いところ。
・後半の主役はダークサイドから立ち直ったジェイナ。ジャグとのロマンスも、キップとの師弟関係もいい感じ。ルークはしたり顔でダークサイドの恐ろしさをジェイナに説いたけど、アンタは一番大変な時の彼女を放置してたじゃん…! もっとも、キップの密輸業者狩りを放任していたように、ルークは個々のジェダイ達の行動や思想に深入りしないのが基本方針みたいだけど。
・サヴォング・ラの父であるチュルカン・ラが登場。戦いに明け暮れる戦士階級のヴォング達は大抵早く死んでしまうため、彼のように老年まで生き延びている例は稀。息子をしのぐ戦略眼を発揮するが、それでもヴェッジたちの作戦を前に敗れる。
・タイトルにもなっているレベル・ドリームは、かつてレイアの旗艦だったスター・デストロイヤーのこと。しかし作中では顔見世程度にしか登場しない。
・歴史家ウォラム・ツァーとそのアシスタントのカメラマンであるタムなど、コルサントを脱出した難民達のサブエピソードも良い。
・カバーアートはルーク、マラ、ランド、ヴェッジ、ジェイナ、アリーマ、キップ。キップは長くレギュラーだったが、カバーに出てきたのは本作が初。
魔都潜入(原題:Enemy Lines II: Rebel Stand)
ルーク達は占領され、生物兵器によって改造されてしまったコルサントに潜入。そこでは、ユージャン・ヴォングを殺してまわるダークサイドの怪人・ナイアックス卿の噂が広まっていた。
ハンとレイアはファルコンでコア周辺の惑星を飛び、レジスタンスを作る任務に従事。そんな中で、ボーレイアスにおける最終決戦が始まろうとしていた。
・ユージャン・ヴォングに占領され、改造されてしまったコルサントでの物語。ナイアックスの本名はイレク・イズマレンといい、その出自は過去スピンオフ「ジェダイの遺児」まで遡る。といっても本作では殆ど元ネタの面影を留めていない。こんな変なとこからネタを引っ張ってくるなら、ルークの元恋人のカリスタみたいにもっと出すべき人物がいたと思う。
・理性が無く本能のままに暴れるナイアックスは肘や膝にまでライトセーバーを埋め込んでおり、両手と合わせて合計6本ものセーバーを操る。コランの伸縮するセーバーもそうだけど、スピンオフのこういうアイデアはディズニー作品よりも堅実(あまり世界観を壊しすぎない)な発想で作られてて好感が持てる。まあ、中には変なのもあるけど…。ちなみに映画シリーズだとジェダイ聖堂は破壊されなかったことになってるが、EUではパルパティーンの王宮に作り替えられた設定。
・ルーク達と一緒に潜入したレイス中隊のメンバーは曲者揃い。かなりコミカルで暗い作風の清涼剤になっている。
・裏切り者のヴィキ・セシュがようやく退場。この人もコルサント陥落以降は踏んだり蹴ったりだった。ユージャン・ヴォング達に対してもまったく物怖じしないあたりは大物の風格があって地味に好き。改心して味方に戻る展開でも良かった気がする。
・ハンとレイアはコア周辺の惑星をまわってレジスタンス運動の土台作り。息子の死と共和国崩壊で色々吹っ切れたのか、レイアはヴォングに協力的な人物を選挙から落としたりとなかなか冷徹なことも。また久々にドロイドコンビが活躍。有能なR2を堪能出来るのは嬉しい。
・終盤はレギュラーキャラがボーレイアスに集い最後の撤退戦。新共和国最大の戦艦ルサンキアが特攻で華々しく散る。読み応えあり。
・最後にボーレイアスから撤退したヴェッジはアストロメク・ドロイド無しのXウイング単機でコーラルスキッパー中隊を撃退。いくらなんでも強すぎ。これでフォース無しなんだからホンモノの化け物。あ、それを言うならジャグもか。そういえば二人は親戚同士だった。凄まじい血筋だ。
・カバーアートはルーク、マラ、ハン、レイア、サヴォング・ラ。背景はユージャン・ヴォングによって改変されたコルサント。
反逆者(原題:Traitor)
ジェイセン・ソロは生きていた。ユージャン・ヴォングによって改造されたコルサントで、ヴァーゲアの監視のもと拷問や意味不明の問答に苛まれる日々。そのうえフォースを奪われ、奴隷になる洗脳生物まで埋め込まれてしまう。しかし過酷な体験の中で、ジェイセンは新しい自分を見つけ始める。
そんな中、あちこちから噂を聞きつけ単身ジェイセンを捜索していたガナーだったが…。
・「陥落」以降行方不明になっていたジェイセンのお話。登場人物は少なく、ジェイセンとヴァーゲアによるフォース問答が延々と繰り広げられる。スピンオフファンの間では結構人気な作品らしいが私個人としては微妙。
・ヴァーゲアは旧共和国のジェダイカウンシルで異端な思想だったポテンティウムの信望者。これはフォースに本来は光も闇もなく扱う人間の問題であるという教え。ジェダイで忌避される怒りや恐怖の感情も、それが正当なもの、制御出来るものなら良いと説く。そのため、ひたすら負の感情を拒否するジェイセンにも、拷問や人々の死を経験させて自身の闇と向き合わせるスパルタ教育を施す。まあ、ジェイセンは理屈と理想先行の甘ちゃんなのでこんぐらいビシバシやられた方が良かったかもしれない。
・ヴァーゲアのしごきを通して、ジェイセンはユージャン・ヴォングの巨大生物ドゥリヤムとも接触。別名ワールド・ブレインとも呼ばれ、惑星の中に根付き環境を改変する力を持つ。コルサントをヴォング好みの惑星へ改変する役目を負っていたドゥリヤムだが、ジェイセンと絆を結んだことで、改変を妨害する立場に。なお、ジェイセンがその気になればドゥリヤムを示唆してコルサントのヴォングを滅ぼすことも出来た模様(水や空気を汚染して住めなくするなど)。
・ジェイセンの行方を単身捜索していたガナー。なんか敵味方問わず無能な評価されてるのが可哀想。しかし最期の戦いでは覚醒。ジェイセンの時間稼ぎのため、たった一人で百人以上のヴォングを倒す。つ、強すぎでは…? もしかすると、前作で登場したフォースの泉の効果もあるかもだけど。ヴァーゲアが感じ取った未来の世界では、主役キャラ達を差し置いてガナーがユージャン・ヴォングの伝説になってるらしい。うーむ、扱いがいいんだか悪いんだか。
・カバーアートはジェイセン、ガナー、ヴァーゲア、ノム・アノア、そして霊体のアナキン。
次回に続きます。