中国の志怪小説集「聊斎志異」をベースにしたドラマシリーズ「聊斎」の一編。原作は「連城」。娥眉一笑はドラマオリジナルのタイトル。
ものがたり
名家の令嬢・史連城は教養溢れ、学問のある男性に嫁ぐことを望んでいた。心優しい貧乏秀才の喬大年は、自作の詩を送ったところ連城の目に留まる。しかし富豪の王化成が金にものを言わせて無理矢理連城を奪おうとする。連城は喬大年への想いで重い病にかかり、医者をも見放した。ふらりと現れたアヤシイ僧は、人間の胸の肉を切り取って与えれば本復するという。我が身が可愛い王化成は拒否、しかし喬大年がそれを実行。連城は回復し、二人は結ばれる。しかし、そこへ王が現れて連城を奪い去ってしまう。今生で幸せになれないと悟った連城は自害。喬大年もそれを追い、二人はあの世で再会する。
なんといっても陳紅の美しさが神がかっている。ネットに散らばる彼女のPVやまとめ動画では必ずといっていいほど本作の場面が出てくるので、ファンにもかなり印象深いのでは。
物語はこの手の古装あるあるで、原作より内容が水増しされている。とはいえ、連城は小粒な短編揃いの「聊斎志異」においてはそれなりに長いお話なのでドラマオリジナル部分は少なめ。悲劇的なラストも良し。特殊効果とかあの世の描写は古い時代の作品なのでチープ気味だけど、雰囲気は出ている。音楽があの王立平なのも大きいかも。
このドラマシリーズ「聊斎」は良作揃いで、若い頃の有名演員が出ていたりするので、今後も紹介していきたい。
以下キャスト
史連城/陳紅
史孝廉の娘。マジで神がかりな美しさ。大陸第一美女に相応しい。冒頭シーンの素敵な微笑みはネットでもよく画像が落ちている。
喬大年/阮志强
心優しき貧乏書生。肉をえぐり取る場面は迫真の演技。権力者の前では殆ど抵抗出来ないのがお約束。
史孝廉/李又子
連城の父。娘を深く愛している。
王化成/徐小帆
富豪の若様。めちゃくちゃしつこい。悪事の罰を受けずに終わってしまうのは何だかな。
顾正/崔正闽
喬大年の友人。原作にも登場。唐突に死んだかと思ったらあの世で再会し、カップルの還魂を助ける。
西域头陀/张宝贵
見るからにアヤシイ行脚僧。原作にも出てくる。