1987年版紅楼夢寸劇 宝玉重返大観園

先日見た美好年華研習社の紅楼夢が割と悲惨な出来だったので、お口直しに鑑賞。
紅楼夢の映像作品でも最高傑作と名高い1987年版ドラマの制作後に作られた「紅楼夢文芸晩会」という番組中の寸劇「宝玉重返大観園」。
物語は一応、ドラマ最終回の続編ということになっている。出家した宝玉は(ご丁寧にもドラマ最終回の乞食姿をそのまんま再現)、どういうわけか200年後の現代に到達。生まれ変わった?大観園の金陵十二釵達と次々に再会する。かつての前世と異なり、現代女性らしく活き活き働く彼女らを見て、宝玉は複雑な心境になりながら天に向かい嘆息するのだった。

10分にも満たないミニドラマなんだけれど、紅楼夢パロディとしてはきちんとした作り。賈宝玉はもちろん十二釵達も全員87年版のオリジナルキャスト。
現代女性に生まれ変わった十二釵達の職業がそれぞれ面白い。
迎春は看護師。
元春はパン屋の店員(なんで??笑)
巧姐は楽器の演奏者。
熙鳳は番組監督。
黛玉は女性作家で詩集を発表。
惜春は画家。
宝釵はデザイナーで自作の玩具を制作(どう見てもミッキーマウスですが…笑)
ちゃんと前世の彼女達を踏襲しているものもあれば、何だかよくわからないものも。現代衣装のみなさんがそれぞれ美しい。元春と惜春は大分イメージが変わる。残念ながら出てこなかった探春や湘雲の職業がどうなったのかも気になる。
封建社会で不自由な生き方しか選べなかった彼女達が、自由に職業選択して生きている、と考えればかなりハッピーなお話といえるかもしれない。
やはり一番最後に持ってきた宝玉と宝釵の再開場面がハイライトか。200年待っていたのよ!と涙ながらに訴える宝釵に対して、物凄く嫌そうな顔をして冷たく応じる宝玉。大真面目に演じてるのが逆に笑える。張莉さんはギャグもいけるんだな。

87年版ドラマ好きなら見ておいて損は無い。ネット上に動画があるので気軽に見れる。

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