巴金「家」復刊

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岩波文庫さんがまたアツい仕事をしてくれたぜ。

というわけで巴金の名作「家」上下巻がこの度、めでたく岩波文庫で復刊されました。去年は「寒夜」を復刊してたし、もしかして巴金の波がきているのだろうか。であれば、次は是非絶版になって超久しい「憩園」を復刊して欲しい。あれも名作。

「家」といえば、かつて神保町の岩波文庫専門店「山陽堂書店」で上下巻セット\3000という無慈悲な価格を突きつけられたあの日が懐かしい。文庫で三千円て。まあ、その後なんやかんやで古書店をまわりお安く手に入れたんだけど。

名著復刊の度に思うのは、新しく解説とかコメントの類を巻末に突っ込んでくれないかな、ということ。いくらか値段が上がっても構わないので。古典名著は解説含めて読むのが楽しみなのだ。

さらに話は続くけど、巴金の家は「激流三部作」の一作目にあたり、続編として「春」「秋」の二編がある。実は続編は未だ翻訳されてない。家だけでも独立したお話として完結してるので、まあそれはそれで楽しめるんだけれど、高家のその後のゴタゴタ悲劇が沢山描かれてるので、是非新訳を出して欲しいものだ。