三国志演義で好きなキャラ達

先日、姉妹ブログにて三国志演義の全百二十話レビューがめでたく完結しました。
今回のレビューも含めると通読は三度目なのですが、それによって新しい発見なども多々ありました。
レビュー中はついぞ書く機会が無かったのですが、ここで三国志演義でも特にお気に入りなキャラを、思うがままにつづっておこうと思います。

李儒
…董卓の腹心です。強力な権力者のもと悪事を働きまくるキャラは何人もいるのですが、その中でも一番やりたい放題やっていた男がこの李儒ではないでしょうか。
強引な遷都のついでに庶民から金を巻き上げたりと悪事がとにかく豪快。そして注目すべきはその有能さ。参謀としての頭脳、自ら軍を率いて戦にも勝てる指揮力、貂蝉の危険性を見抜く鋭さなど、とにかく優秀です。主の董卓が早くからどうしようもない面を見せていたのに対し、最後までヘタレたり裏切らなかったのもポイント高し。早い段階で退場してしまうものの、個人的にはかなり好きです。

典韋
…曹操の近衛。恐らく演義で最もカッコいい死に方をした男ではないでしょうか。主君を守るためたった一人で敵を防ぎ、矢で針鼠にされながら仁王立ちのまま死す! もうね、最高すぎです。生き延びた曹操が典韋のために泣いてくれるのがまたいい。許褚とは立ち位置がほぼ同じながら、彼より頭もいいと思う。慎重な性格のイメージがあるし。活躍期間の短さが惜しまれるキャラ。

趙雲
…劉備配下の勇将。ずっと昔から好きなキャラ。なんといっても長坂戦が素晴らしいです。演義における屈指の名場面だと思う。
また強さが安定して、ポカミスを殆どしないのもいいところ。例えば関羽なんて傲慢さで度々墓穴を掘っているし、黄忠戦以降は個人の武力も衰えたような描写が目立つのに、趙雲は劉備死後の北伐でも元気に戦い続けてます。最後も枕の上で安らかに死ねたし、作中でも色々優遇されてるキャラです。
強いて言えばストイックすぎるのが欠点でしょうか。あと、劉備との関係はちょっとホモっぽい。南郡攻略の時もやたら女性を身辺から遠ざけたがるし、もしかして…と邪推してしまう。

このほか、桃園三兄弟、諸葛亮、曹操、周瑜、司馬懿、郝昭、魏延、曹洪、李典なども好きなのですが、全部書いたらキリが無いのでこのへんで。レビューでも自分がいいな、と思ったところは触れているので、そちらを見ていただければ幸いです。